太陽光発電の特徴2
太陽光発電をすることによる具体的な事項を紹介していきます。
エネルギーの自給率を向上させます
現在の日本ではエネルギー源の大部分を、石油やウランなどの枯渇性のエネルギーの輸入に頼っています。こうした枯渇性のエネルギーは、温暖化など環境への影響に加え、輸入価格が高騰したり、政治的取引の材料にされるなど、将来の利用には不安があります。これに対し、太陽光発電、太陽熱利用や風力などの再生エネルギーは、運転用の燃料を輸入する必要はありません。国内で持続的に得られるエネルギーを利用しますので、エネルギーの自給率を高め、日本の安全保障に末永く貢献します。
太陽光発電は単に温室効果ガス排出量が少ないだけでなく、太陽電池や周辺機器の製造に使ったエネルギー(電力や熱など)よりもずっと大きなエネルギーを生み出す、優秀な発電方式でもあります。ライフサイクル中に発電するエネルギーを、投入するエネルギーで割った値をエネルギー収支(Energy Payback Ratio:EPR)と呼びますが、現在一般的な製品の量産規模(500MW以上)と期待寿命(20〜30年)においては、太陽光発電のエネルギー収支は10〜21倍以上と見積もられます。また、リサイクルや量産効果の拡大、薄膜化などの技術改良によって、今後も性能の向上が見込まれています。最近の薄膜太陽電池製品では、EPRが30倍以上とされるものもあります。
現在の日本における太陽光発電の導入量は、日本の全ての発電所の設備容量(約238GW、2003年)に比べてまだ少なく(約1.13GW、2004年、IEA-PVPS調べ)、今後の普及が期待されています。日本中の主な建造物や遊休地などには設備容量にして200GW前後が無理なく設置できると見積もられています。これは現在の日本全体の年間総発電量の2割を供給できる量です。
太陽光に加えて、風力、バイオマス、水力/マイクロ水力、廃棄物利用、地熱、温度差利用エネルギーなどを合わせますと、日本の電力需要の大部分に相当する量のエネルギー資源が、国内に存在すると見積もられています。こうした再生可能エネルギーや新エネルギーを積極的に利用することで、持続的で安全、かつ温暖化ガスの排出量も少ない電力が利用できるようになります。
暮らしの側で役立ちます
太陽光発電は、特有の長所をたくさん持っています。
たとえば、腕時計や庭園灯から、人里離れた場所や人工衛星に至るまで、様々な場所や規模で電力を供給することができます。蓄電装置をつけて独立した電源として利用した場合は、送電線の設置、燃料補給やメンテナンスのコストを削減したりできます。発電部に可動部分が無く、高信頼性です。また万一の修理やメンテナンスに要する期間も、比較的短期間で済みます。災害などの有事の際には、非常用電源としても活用できます
送電網に接続(系統連系)した場合は、小規模な設備をたくさん分散して設置するので、一部が稼働不能になっても、影響は最小限に留まります。このため、全体でみた信頼性を高くできます。また同時に、天候などによる出力変動の影響も平滑化することができます。それでも残る変動については系統側で調整し、特に蓄電設備などを追加しなくても、実用上問題なく利用できることが実証されています。そのため、分散型の電源の導入による、系統全体の効率改善や、不測の事態に対する安全性の向上などのメリットを得ることができます。
このように太陽光発電は、私たちの日々の暮らしに様々な形で、独特の利益をもたらすことができる発電方式なのです。
